展示会:AWT FOCUS (Art week Tokyo focus)
所在地: 大倉集古館(東京都港区虎ノ門)
用途:展示会場デザイン 展示室
延床面積:704㎡
担当:山田紗子, 近藤暉人, 鈴木心
施主:アートウィーク東京
施工:東京スタデオ
会期:2023年11月2日(木) - 11月5日(日)
Site:Okura museum of art
Kind: exhibition
Site Area: 704㎡
Project team: Suzuko Yamada, Akito Kondo, Kokoro Suzuki
Client: Art week Tokyo
Construction: TOKYO STUDIO
Period:2023/11/2 – 11/5
戦後から今日までの国内アート作品の流れを再考する展示の会場構成を依頼された。会場設計はいくつか経験があったが、アートマーケットに流通するような近現代作品を扱うのは初めてで、キュレーターの保坂健二朗さんにアートの取り扱いを一から教えていただき大変楽しかった。絵画作品を壁にかけるのではなく、直立ポールに設置していいですか?と聞いたときの保坂さんの苦笑いは忘れられない。
会場は昭和初期に伊東忠太氏が設計し、平成に谷口吉生氏によって改修された「大倉集古館」。中国古典様式を参照したとされる列柱や装飾窓が特徴的で、日本・東洋の古美術品、重要文化財を複数所蔵し、大きな展示用ガラスケースが常設されている。既存の構造物にはビスやアンカーを打つことができないため、自立する展示壁をつくる必要があった。
保坂さんによる「平衡世界」という目線で105点の絵画や彫刻が陳列される。それらの背景となる白色の展示壁ボリュームが、集古館の展示室を埋めることになった。時代も価値観も異なる建築のエレメントと近現代の個性豊かな芸術作品たちのあいだを取りつなぐ、その形とは。柱頭の装飾に合わせて展示壁の角を形づくる。ガラス面が前に出る箇所は周囲の流れをつなぐように腰壁で包む。そして展示壁の輪郭が床や柱、天井へと連なり、その先の風景をマスクする。そのとき隙間からのぞき見える赤い窓枠や、天井の装飾、それぞれの展示作品たちは、その生々しさを際立たせ、独特の世界が平衡する空間となった。
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Suzuko Yamada Architects, Inc. Tokyo, JAPAN